アノミアーナと言えばオーシャングラス、勿論それだけはありませんが、
海ごみを拾って洗ってアップサイクルされるのが実感できる品。
アウトドアで、ブルーライトカットはインドアで、着用する事で地球の事を考えたくなる、まさに視界が開ける逸品です。お買い求めは 若狭フィッシャーマンズワーフ 当サイトstoresで!また大手ブランドにも使用されています!
オーシャングラスチャレンジイベントも実施、既に多くの方が参加していただけました!
また、矢代マリンアクティビティ協議会主催のSUP de beach cleanでもシーズン始めにはあっという間にペットボトルがゴミ袋いっぱいになります。
海に近いキャンプ場や公民館など、設備が整った施設で人海戦術で行えば多くの本数を洗浄でき、気持ちのいいものです。
もし、個人または小さなグループでお散歩がてら拾ったペットボトルを持ち帰ったら
・・その手順をご紹介します!
1 回収後の1次選別・・中身は何?
中身が入ったままの場合は飛び散らない様にゆっくり開け、捨てて良い場所で捨てますが、不純物も含まれている事があるので、ザル(愛用は漂着したザル)を通すこともあります。
長年吹き込まれた発泡スチロール粒がぎっしりな事も、、
一番嫌なのが・・たばこの吸殻がぎっしり!
どなたの銜えた物か・・ポイ捨てする代わりに詰めたのかもしれませんが、あと一息!お持ち帰りいただきたかったです・・
こういった中身分別困難なボトルは再利用が難しいです・・あと色付きも・・
ちゃんとリサイクルされないと、良い素材であるPETも無駄になるわけです・・
キャップは比較的丈夫なので回収しアップサイクルのいい材料になり、どこから来たペットボトルかの良い調査ツールになります。
2.ラベルが劣化し、剥がしにくい
昔のペットボトルのラベルは剥がしにくかったですよね、今はボトルをちょっとへこますと、ミシン目でちゅるちゅるっと剥がせます!が!
海を漂ってきた多くのペットボトルは既に剥がれているものの、、過酷な環境に晒されて来たラベルが残っているとしたら!そう、剥がしにくい!
海外のは「ミシン目」なんて親切はありません!しかも変質してかえって密着してたり、剥がれそうと触るとバリバリに散らばり静電気で手や服に貼り付いたり! 便利なプラスチックも紫外線や海水での「劣化」の度合いは様々で予測できないというリアルが実感できます。勿論、いろんな国のラベルがあり観察は楽しい! また、日本のラベル、且つ、新しく賞味期限が年内、ってことは最近日本のどこかで捨てられたものかーとちょっと寂しくなります・・そしてチリヂリになったラベルは廃棄するしかありません・・作るのに手間がかかってるでしょうに・・ラベルレスボトルが増えればいいのでしょうか??
3.リングをカット
口が一体化しているものはカットが不要ですが殆どがリングがあり、この部分はカットして集めます。
ニッパーでカットしたら飛んで行ったり、外した後に汚れが溜まっていて落ちなかったり・・
4.ボトルを半分にカット
汚れをしっかり落とし乾きやすくするために半分にカットします。
最近のペットボトルはカットしやすいですが切り口は危ないですね。
半分にすると、上下どちらかが汚れていても汚れが少ない方は使えることになります。
5.水に浸けて汚れを浮かし洗浄→二次選別
少しでも汚れが落ちるように大きな水槽に水をはりカットしたペットボトルを浸けておきます。
お、つまり、漂着プラを洗うのには水や水をためておく大きなコンテナ、汚れた水を捨てるスベースが必要って事なんです、田舎だからできる事かな・・
それに、限られた資源である水でじゃぶじゃぶ洗うのは、その方が環境に負荷がかかるのでは・・水道代も・・
なので浸けておいたボトルを古歯ブラシでこすります。この時点で汚れが落ちなければ、再利用できないと判断します・・
土で汚れた水のみ排水すべく洗剤は使わず、排水時も必要に応じザルや排水ネットを介します。
6.濯いで乾燥
綺麗な水で濯ぎ早く乾くように籠に逆さに詰めます。半分に切ってあるので早く乾きますが、乾かしている間に風で飛んでいかない様、天候に注意しながら・・
7. 潰して嵩を減らし、計数
折角洗ったペットボトルが汚れない様、靴に袋を巻いて、踏んで潰し(ストレス解消!?)、500mLと2Lに分けて数えて袋詰め!
8.粉砕をお願いする場合は、段ボールに詰め納品します。
クリーンな工場に納品する時はちょっと緊張!いってらっしゃい!
粉砕されたペットボトルは鯖江へ送られて加工されサングラスの原料になります
9.リングとキャップは別途古歯ブラシで泥を落とし乾かします。キャップの印刷や刻印でどの国のどのメーカーの物かわかる事があります、海外からだけではないですよ!
やれやれ・・これでやっとアップサイクル・・手間ですが多くの人が関わると作業は速いしワイワイ楽しいです!
昔は木工品や衣類は分解したり、洗ったりして素材を再利用していた筈。手間をかけない品が増える世の中、せめて融かせば固まるという優秀な近代素材の人工物、もう一回使えないかな・・
あなたが使ったペットボトル、写ってませんでしたか?
プラを減らしたり、使っても分別したり、その様子を家族や友達に話したり、地球の為に、あなたが出来る事が少し増えるといいな。